でがらしくらし

福知山で小屋を建てたり狩猟をしたり田舎暮らしをしたりな日々を綴っていきます

2016年11月

シカゲットだぜ!

・何をいまさらとか言われそうなんですけれども。

・半年以上もの間、罠猟について社長から手取り足取り教えていただいて参りましたが。
猟期の始まった今月15日から、いよいよ自分で罠の管理を全部するようになりました。

何処の現場のどのポイントにどう罠を仕掛けるのか。
幾つ掛けるのか。
もっと良いポイントは無いのか。
ダメそうなら何時はずすのか。
次は何処へ掛けるのか・・・等々。
見回りの最中も、目と頭がフル回転してます。

今までだって決して気を抜いていたわけではないんですが、やはり指示されたことに従うのと、自分で考えて行動するのとでは全く違うものです。
見回りの時間自体はさほど変わってないんですけど濃ゆい濃ゆい。

・そんな訳ですので、初日に罠を掛けて以来、全くかすりもしないこの10日間、割と泣きそうになってたんですけれども。
先日ようやくシカが2頭掛かって一安心。
なんとか面目も立ったでしょうか。いや遅いか。

それはさておき。
10日間で、罠を7基仕掛けて、シカ2頭。
ならばひと月30日で、罠を最大数の30基仕掛けたならば、
(30÷10)×(30÷7)×2でざっくり計算してシカ24頭が獲れる計算に。
7ヵ月間の有害鳥獣駆除期間におけるシカの報奨金が2万円弱。
すなわち来年度の年収が24×7×2万円で300万円をオーバーすることがフェルミ推定によって確定してしまったじゃありませんか。
そんな金持ちになっても困るんですけどどーしたものか。
エンリコ・フェルミ博士に殺されそうな皮算用ですけど気にしない。


石油ストーブでクッキング(嘘)

・石油ストーブ。
言わずと知れた、人類の叡智の結晶の一つ。
暖を取るだけでなく、天板でお湯を沸かしたり鍋を煮たり、あるいはお餅や芋を焼いたりと、これからの季節に八面六臂の活躍を見せてくれるユニバーサルアイテムです。

そんな石油ストーブ様の、我が家での御尊影がこちら。
20161114_065921
加熱してるのは塩ビパイプ。
何かの儀式でも、異食症に罹ったワケでもありません。
塩ビパイプで狩猟刀の鞘を作ってる処です。
誰もクッキングするなんて申していませんが何か。

・ちなみにこちらが、狩猟刀を購入した際に付属していた鞘。
20161118_162923
本体が木製で、表面に革が貼ってあります。

獲物に止めを刺した後の狩猟刀は、当然ながら血や脂で汚れています。近くに沢などあればある程度雪いだりもしますが、大概は獲物の体表やそこらの葉っぱで適当にぬぐう程度です。血の代わりに泥が付いたりして大して綺麗にはなりませんがお構いなし。
そんな暇があるならば血抜きをちゃっちゃと済ませて獲物を会社へ一刻も早く運び込む方が大切です。

なので、狩猟刀は汚れたまま鞘に突っ込んでおいて、会社で獲物の処理が片付いてから綺麗にするんですが。この鞘、木製ゆえに水洗いするとなかなか乾きません。
最初の頃、一日干した後に狩猟刀を納めておいたら見事に錆びてしまったことがありました。

以来、鞘に関しては汚れは放置。底の方を刃先が出ない程度にノコギリで切り落として筒状にして、中が乾きやすいようにはしましたが。
狩猟刀を鞘に納めるのは止め刺しのために車から持ち出してる間だけ。それ以外の時は布にくるんで助手席の足元に置いていました。
家で手入れする為に持ち込む際もそのまま持ち歩くので危ないです。他の荷物と一緒に持ってるとハラリと解けて、足の上に落ちてきたこともあったり無かったり。

・そもそも社長には、塩ビパイプで鞘を作るよう最初から言われていました。
理由はもはや言わずもがなですが、水洗い出来てすぐ乾くから。
社長自身も自作の鞘を使っていて、こんな感じのホルスターにセットして必要時にはシュッと腰に差して使ってます。


このホルスターが見付からないことを言い訳に、半年以上サボってきてしまいました。
というのも、社長曰く「オモチャのピストルのホルスター」という説明をそのまま額面通りに受け取って、ホームセンターや百均、電器屋やドンキの玩具コーナー、或いはトイザらス等のガチのオモチャ屋で本当にお子様向けのオモチャを物色してました。
そして見つからないまま幾星霜。別件でAmazonを閲覧していたある日ピコーンと閃いて、「ホルスター」で検索したらヒットしました。

つまりはモデルガンとかサバゲー用のエアガンとかに使う代物なんですね。
こーゆうのってオモチャと呼んでいいんでしょうか。マニアの人達に叱られそうな。
ではなんと呼ぶべきか。
大人のオ(自粛)。
・・・ホビー?
訳すとオモチャ。やっぱりオモチャか。
(※ググるとホビーが適当みたいですな。ちなみに子供のオモチャは「トイ」。)

・とまれ、見付けてしまった以上は作らない理由がありません。めんどくさいけどレッツ工作。

まずは塩ビパイプを適切な長さにカット。塩ビの加工なんて初めてですので、失敗に備えて長めの品を購入しました。先に言ってしまうと必要なかったんですが。シット。
20161113_145353
万能目のノコギリで問題なく切れました。
ちなみに、狩猟刀の刃幅が30ミリ。刃厚が6ミリ。
これに対して、塩ビパイプの内径が20ミリだと円周がざっくり63ミリでちょっと足りない。
次に太い25ミリだと円周75ミリ以上で十分です。よって内径25ミリのパイプを購入しました。無知蒙昧ゆえの早計でしたが。

塩ビって加熱するとどう柔らかくなるんでしょーか。
チーズみたいにとろけるのか、お餅みたいにベタつくのか、ただ柔らかくなるだけなのか。
YouTubeで動画を漁ってみましたが、どうもピンと来ず。なので念の為に刀身に新聞紙を巻いて保護。
20161114_070142
一枚目の写真、ストーブにはクッキングシートを敷いておきました。
実際には、ベタつきはほとんど無く、ただ柔らかくなるだけでしたが。

ちなみに、本来塩ビパイプを加熱加工する場合はガスバーナーやヒートガンなどちゃんとした工具を使うのが普通です。たまにガスコンロを使ってる動画がありましたけど。
カセットコンロ用ボンベを使えるバーナーなどもあるみたいで、買ってもよかったんですけれど取り敢えずは手持ちの品でやるだけやってみようかと思った次第。
創意工夫が大事なのです。手元不如意だからとかでは無いので念の為。

コロコロ転がしながら満遍なく加熱しつつ5分ほども経過すると、段々と柔らかくなってきました。
更に数分加熱してから、板に挟んである程度押しつぶし、狩猟刀を差し込んで微調整します。
板に挟んである程度押しつぶし、
板に挟んである程度押しつぶし、

・・・くそ硬え!?

ある程度は変型するんですが、それ以上に中々進みません。
塩ビ自体がそーゆう物なのか、ストーブの天板だと加熱が足りないのか。経験不足で詳細は不明。

内径をギリギリ25ミリにしたのが仇となりました。もう一つ太い30ミリならこの程度の変型でも納まっただろうに。
ついでに申せば、鞘に納めるべきは刀身だけではなく柄の刃元辺りまで。そこで鞘にクッと嵌るように仕上げるべきなのです。
考えてみればそりゃそーだ。刃厚=鞘の口幅にしてしまうと途中で引っかかって刀身が鞘に納まりません。
25ミリだとダメダメでしたorz

もはや返品も効きませんし、毒を食らわば皿まで。イケるところまで行ってみます。

中途半端に歪んだためにコロコロ均等に加熱も出来なくなりスパイラルに状況が悪化してますが、兎に角頑張って加熱。
その後お懐かしい、小屋づくりの際お世話になったF型クランプ様にお出ましを願い。ギチギチに締め上げて固定。
20161114_074408
その結果。
なんとか刀身を納めることは出来るようになりました。
20161116_220110
ちょっと焦げてしまいましたが。
これはこれで、使い込んだ雰囲気を醸し出していていいカンジです。

嘘です。
焦げた塩ビパイプは焦げた塩ビパイプ以外の何物にも見えませんksg。

ホルスターにセットしてみました。
無駄に神々しく写ってて草。
20161116_220206
そして更に発覚するウルトラ・ミス。
写真でお判りでしょーか。スッカスカで、ホルスターに嵌りません。
このまま腰に下げると、狩猟刀の鍔でホルスターには引っかかりますけど。
いざ使う場合には、鞘ごとホルスターから抜き取って、更に鞘を抜いてベルトとかに差すなりそこらにうっちゃるなりしないといけません。
25ミリェ・・・・・・

ここで、株とかと同様スパッと損切りが出来ない自分。資材を追加投入して足掻きます。
20161116_220244
内径の異なるパイプ同士を繋げる継手。こちらは25ミリと30ミリを繋げる品です。

同様に加熱ー。
20161117_054747

二度目となると多少は手際よくなったのでしょうか。
板で挟みつつグイグイと押し込みました。
20161117_055826

狩猟刀を納めて、更にホルスターとドッキング。・・・なんか良い感じですよ?
20161117_055923
底面。通気性の良い事この上なしです。
20161117_060214


20161117_060108
狩猟刀は鞘に、鞘はホルスターに。それぞれキュッと嵌って、逆さにしてもホレこのとーり。
かつ、分離する時はちょっと力を籠めればそれぞれ容易にキャスト・オフ可能です。

狩猟刀を腰に佩いたまま逆さまになることなんて無いんですから、これでバッチリじゃないんですかね。
・・・イノシシに吹っ飛ばされたり斜面から滑落したり、そんな事が起き得るワケ無いんですから、これでバッチリじゃないんですかね。起き得るワケ無いんですから。

そして気付いたんですけど。
内径30ミリの塩ビパイプだと、今度は太くてホルスターに入らない・・・?

なんと。
最初から適切な選択をしてたんじゃないですか。
いや参った。また勝利してしまったようです。敗北を知りたい・・・!

・あまり調子に乗るとイノシシに吹っ飛ばされたり斜面から滑落したりしそうなんでこの辺で。
ちなみに使い勝手はバッチリですよー。
洗った後は適当に振って水を切って、ダッシュボードに置いておけば夕方会社を出る頃には乾いてます。
狩猟刀の持ち運びも安全快適。
焦げ目が使い込んだ雰囲気を醸し出していていいカンジです。

シカェ・・・・・・

・昨日と同じ檻に、今日はオスジカが掛かりました。

ええー・・・・・・(ドン引き)
馬鹿じゃないのか。シカだけに。

血の匂いとか。荒れまくった檻の中の地面とか。
色々と違和感とかあるだろうに、何故に入るんでしょーか。
そんなだからアイヌの人たちに「獲物」としか呼んでもらえないんですよきっと。

・実際の処は、猟師さんも昨日の今日で掛かったのは初めてだと仰ってましたから、コイツが選りすぐりなだけなんでしょうけど。
しかしこれが最後の一匹だとは思えない。

取り敢えず、昨晩直した企業秘密兵器はバッチリ稼働しました。

猟期開幕早々に危機一髪

・当地でも猟期が始まってはや3日目。僕もいくつかワナを設置しましたが未だアタリは無し。
本日は、外部協力をしていだたいている猟師さんの処へイノシシを獲りに行って来ました。
(鮮度を確実に把握するため、ワナにかかって生きている獲物を自分たちが止めを刺しに伺います)

・檻にかかったオスのイノシシ。まあまあのサイズです(会社に持ち帰ってから測定したら57kgでした)。
仮死状態にすべく、企業秘密兵器をもって取り掛かります。

くくりワナに比べれば獲物の行動範囲が遥かに限定される檻=箱ワナではありますが、それでも激しく動き回って中々狙いが定まりません。更にイノシシは逃げ惑うだけのシカと違って噛み付き攻撃まで仕掛けてきます。悪戦苦闘してるうちに、

20161117_01電撃棒破損
針が折れた!?(撮影は自宅)

猟期が始まる前、有害鳥獣駆除が終わりかける頃に自作したマイ企業秘密兵器。
実戦投入してたった三回で破損ですかよ。
どーしたものかと頭を抱えつつ檻を見やったら、

イノシシがぶっ倒れてました。

針が折れつつも仕事はしたみたいで、相打ちのようです。つまりは僕の勝ちですね。
華麗に勝利宣言をしつつも止めを刺すべく、扉を上げてイノシシを引きずり出します。
上半身が出たあたりで、フゴフゴ鳴きつつ覚醒をおっ始めやがりました。

・脳裏を駆け巡るのはいつぞやの恐怖。
あの時は、四肢を拘束しただけで仮死状態にはしてませんでした。
それで首元へナイフを突き立てるべく近付いたら、噛み付かれそうになって牙がかすめて手袋がズタズタにされた次第。

せいぜい中型犬以下のサイズの、ウリ坊に毛が生えた程度のイノシシであの有様ですよ。
今日のイノシシだと手袋じゃなくて手首がズタズタどころか消えてなくなりますよ。
しかも四肢を拘束どころかフリー状態。このままだと本気で命が危ないです。

対処案その1:「檻の中へ押し込む」
無理。重さ的にも、地形的にも。
足先が檻の床面に引っかかるだけです。

対処案その2:「自分が檻に入って引っ張り込む」
そのまま扉が閉まってイノシシに食い殺されたら、平成のミステリーとして名を遺すでしょうか。
無理か。
体を張ったギャグで済まされそうです。事件性すら認めてもらえなさそうです。
どっちみちその1と同じ理由で駄目です。

対処案その3:「諦める。現実は非情である」
なんかコレになりそうな気が割と本気でしてたんですけれども。
今回は走馬燈が仕事しました。
つまりは過去の経験から回答を引っ張り出せたわけで。
すなわち、仰向けにしてからアゴを踏みつけて噛み付かれないようにしておいて首元ではなく胸の心臓の辺りをプスー。

本来ならば心臓は傷つけず、動いてる状態のまま動脈か静脈を切って血抜きをするのですがそんな事を言ってる余裕はありません。
それでも刺した場所がよかったのか長い間ゴボゴボと出血が続いて、なんか普段より上手く血抜き出来たような。
つまりは僕の勝ち、ということで。

・仕事が終わってから自宅で修理。
レシピだけ社長に教わり、組み立てはおろか部品の調達から工具の選定まで自分一人でやったので、折れた針の交換とついでに微調整くらいちょちょいで終わります。既製品を使ってたらこうは行きますまい。
30分くらいで動作確認まで含めて作業完了。
20161117_02畳針
こんな事もあろうかと購入してあった予備。
いや、あろうかとは思ってましたけどまさか一ヵ月を待たずしてなるとか。
まったく油断大敵です。

って、今日は自分カケラも油断なんぞして無かったんですが。
つまりは実力か。駄目やん。

かたい、ながい、たくまし~い

・シカの角のことですけど何か。

・シカの角は毎年春先に抜け落ちて、また新しく生えてきます。
生長ホルモンの関係云々と何処かで読んだ気がするんですが忘れました。

抜け落ちてから割とすぐに次の角が生えてきますが、生え始めの頃は皮を被っていて柔らかいです。袋角というヤツですね。
夏頃にかけてワナにかかったオスシカが、もがいてる内に角が傷ついたり折れたりして痛々しい姿になってることも偶にありました。
9月、10月頃になってようやく袋角が骨化し、皮も剥がれて立派な角になります。

最初は皮を被っていてフニャフニャで、皮が剥けるとカチカチにそそり立つ訳ですな。
まさに益荒男って感じです。

ええ、シカの角の話をしてるんですけど何か。

・シカの角も商品になります。当社ではアクセサリー等に加工したりせずそのままですが。
上述のとおりでこのひと月くらい前から角を外す手順が解体作業に加わりました。

あまり枝分かれしてない小さい角は根元からバッサリ切り落とします。
奈良のシカの角切りとか、TVニュースで御覧になったことがあるでしょう。あんな感じです。

首だけですから、押さえ付ける必要はないんですけれども。
必要というか対象がないんですけどね?HAHAHA!

で。
3本、4本と枝分かれして、特に立派で綺麗な角の場合は、角の根元ではなく頭蓋骨の一部ごと切り離します。
バニーガールのうさ耳みたいな感じで。
あるいは本多忠勝の鹿角脇立兜みたいな感じで。
おや、順番逆の方が知的でしたかね。まあどうでもいいですが。

・頭蓋骨ごと切り離すと言っても、それほど手間ではないです。
グラインドカッターで切り込み入れて、ちょちょいとやってガッと行けば割と簡単に外せます。
詳細なやり方は一応企業秘密ということで。

それでまあ問題なのは、頭蓋骨を開くと当然ながら脳味噌がこんにちはして来る訳で。

何時だったか、グロに耐性がついてきたと言ったな。あれは・・・・・・まあ、嘘でもないです。

カテゴリー:グロ、ジャンル:臓物で同じ系統ですしね。
流石に初めはショッキングな光景ではありましたが、心理的ダメージはそれほどでもなかったです。
「ぐああああ」でも「ぎゃああああ」でもなく「・・・・・・おぉぅ」な程度で。
むしろ切ってる最中、カッターで皮が引っ張られて
かがみ
目尻がこんな感じになってるのを見るのがキツかったり。

・頭蓋骨丸ごと取り出す場合は、土に埋めて放置しておくというシンプル極まりない方法です。それはまだやった事ないんですけれども。
いずれ自力でカッコいい角のオスシカを獲れたらやるつもりです。
自宅の庭にシカの角が生えてるシュールな光景。
思い浮かべるとフフッとなりませんか?なりませんか。





livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ